ただいまの時刻   
 
 
ログイン名 パスワード
(公社)調布青年会議所 ホームページへようこそ!
メインメニュー
















jci_chofuをフォローしましょう

所在地・連絡先
〒182-0007
東京都調布市菊野台1-17-1
 TEL: 042-485-9630
 FAX: 042-485-9630
地図はこちらをクリック


より大きな地図で
公益社団法人調布青年会議所
を表示

2012年度 公益社団法人調布青年会議所

理事長所信

理事長 三ツ木 秀章

 

【スローガン】

 

人々の笑顔のため、やさしさに満ち溢れた社会の実現

〜 人と人の響き合いから生まれる チカラ 〜

 

 

【はじめに】

 

2011年3月11日。決して忘れることの出来ない、忘れてはならない、「東日本大震災」が発生しました。多くの方々の尊い命が失われ、愛するまちが一瞬のうちに崩壊し、津波によって流されました。そして、人災とも言える原子力発電所の事故。そのことによる多くの風評被害。その日を境に当たり前の日常が失われたのです。

私たちのまちに避難して来られた方が話をして下さいました。「当たり前の様に蛇口から水が出るのを見ただけで涙が出た」と。「東京の避難所に来られただけで幸せです。東京に来て、初めて家族と外食をした時は涙が止まらなかった」と。私は、あの時ほど何気ない日常がこれほど愛おしいものかと実感したことはありませんでした。

そして今もなお、現地の復興作業が多くの人々により続けられています。しかし、なかには復興の目途すら立たない地域もあり、全てを失ったままのような状況が今も存在しているのです。

 

しかし私は今、震災後に全てが失われただけでは無かったと感じ、とても愛おしい強い力が震災後に湧き出して来たのを強く感じました。それは人の心。全国からの「人々の温かい心」が被災地に向けて、湧き出すかのように現れたのです。それは、人が持つ尊い本質的なもの、「人を想う優しさ」でした。それを受けた被災者の方々の「人への感謝の心」。国中の「負けずに立ちあがろうとする心」。私はそれらの心に強く引き寄せられます。安易な考えなのかも知れませんが、私は日本人が持つ尊い心(チカラ)があれば、「日本は大丈夫」だと強く感じます。

 

この国の先人たちは、幾度となく国難とも言える状況から、そのつど立ち上がってきました。その尊い心(チカラ)は、いつの時代も沸き上がってきています。先人たちから引き継いだDNAを持つ、私たち青年の果たすべき役割は明確です。青年の若さみなぎる力と勇気、英知を集結し、愛する国、自分たちのまち、家族、子供たちの未来のために、我々が起点となり『人を想う心』『人々が一つになる』ために運動を起こすことが私たちの責務なのです。東日本大震災で改めて感じ得た想いを胸に、2012年度公益社団法人調布青年会議所は、これらを軸としてすべての事業・組織運営を進めていきます。

 

 

 

− 事業の軸として ―

人々の笑顔のために

人の心を大切にした、やさしさに満ち溢れた社会の実現を目指す

 

大切な人に笑顔でいて欲しいと願い、その人の笑顔のため、何かをしてあげることが出来たら、笑顔が生まれるかもしれません。

笑顔でいて欲しいと願い、何かをしてあげたいと思う人が増えれば、私たちのまちは笑顔で満ち溢れるかもしれません。

人への思いやりが、笑顔を願う心が、「一つになり」社会に満ち溢れれば、人々の笑顔と優しさで満ち溢れた社会になるかもしれません。

 

 1970年に調布青年会議所が生まれ、41年の間、多くの方々の支えによって尊い運動が、積み重ねられてきました。その時代時代によって手法は変化しても、私たちが果たそうとしてきた役割は不変です。それは「明るい豊かな社会の実現」であり「社会の前向きな変化の創造」。大切な人の笑顔のため。その人の周りにいる人々の笑顔のため。社会が、笑顔で満ち溢れるために運動をしているのだと思います。

 

多くの先輩方により積み重ねて来られた2012年度。公益社団法人調布青年会議所が社会に対する不変的な役割を果たすため、人々に内在する「人を想う心から生まれる行動」を引き出すための運動を展開します。『人の心を大切にした、やさしさに満ち溢れた社会の実現』を目指し、「人々の笑顔のために」「人々が一つになる」ことを求めて、全ての運動をしてまいります。

 

 

JAYCEEとして―

大切な人を大切にする為の、人間性を身に着ける

 

大切な人を大切にするためには、その人の心の状態を伺い知ろうとすることと、その人のために自分に何が出来るかを考え、相手を気遣い、行動することです。それは単純に時間や物理的なことでは無く、相手の心と繋がろうとする気持ちです。

その為に不可欠なのは、自分自身の「相手を想いやることの出来る、心のゆとり」と、「そのゆとりを常に持ち続けることの出来る、豊かな人間性」だと考えます。

私たち青年会議所は、まちづくり運動を行う公益団体です。まちづくりを語るうえで、私たちは、自分を最も支えてくれている大切な人を、大切にするための「心の豊かな人間性」を持たずして、まちづくりを語ることが出来るのでしょうか。

私たちはJAYCEEだからこそ、強さと美しい尊さを感じる、その「心の豊かな人間性」を謙虚に学び、持ち得なければなりません。そして、青年会議所の運動としっかり向き合うことにより、自らを律する機会を多く得て、私は心の成長と共にその人間性を持つ人物と成り得ると考えます。

 

 

 

【まちづくり】

「人と人の心の響き合い」から生まれる、やさしさと笑顔に満ち溢れた社会の実現を目指す

 

私たちが暮らす社会は、先人たちのたゆまぬ努力により経済成長と発展を成し遂げてきました。経済面・物質面など、あらゆる面において豊かになり、多くの人々が日々の努力をしながらも、豊かな生活を営むことが出来るようになっています。またその反面、人と人の繋がりの希薄化や他者への無関心、利己主義的な人が多くなってきたと言われています。これらの相反して生じてしまった現象が、現代のあらゆる諸問題の根幹を成しているのではないでしょうか。

しかし、2011311日に起きた東日本大震災の被災後に見られた、見ず知らずの被災者の方々を想う心。自分には何が出来るのだろうと思い、そこから生まれる被災者の方々の笑顔を願う行為。そして被災者の方々との心の繋がり。それら尊い思いやりは、非常時だからこそ起きた気持ちでしょうか。私はそうではなく、人々が潜在的に持っている「人が人を想う心」が現れたのだと感じます。

今、私たちが行うべき「まちづくり」運動は、あの震災時に示された、尊い「人を想う心」「人の笑顔を願う心」が、このまちで共に営む人々の中で、日常においても自然と現れるための運動だと考えます。私たちのまちが「人々の笑顔と、やさしさで満ち溢れた社会」となるために、人々の「他の人を想う心」と「笑顔を願う心」を、市民の中から沸き上がるために手助けをすることが、青年会議所が行うべき「まちづくり」運動であり、人々の心が一つになることを目指すことが、理想な社会に繋がると確信します。

 

 

【地域産業経済の発展】

地域産業の発展と共に「人々が調布を好きになる」、地域ぐるみの活性化を目指す

 

私たちのまちに根付く多くの地域産業は、地域の発展と切り離せない関係にあります。

調布のまちの活性化と共に、地域産業の活性化を如何にして具現化していくべきか。それは、このまちで生活する多くの人々が、調布のまちに対してより親近感を感じながら、このまちの産業を利用していくことです。

私たちメンバー一人一人も地域の産業を担う青年経済人の一人ではありますが、青年会議所は単に個々の事業の発展を求める団体ではありません。私たち青年会議所の目的である「社会奉仕運動」に基づく「まちづくり」運動の中で地域産業の活性化のために関わっていくことは、私たちの運動が、地域の産業と産業、このまちで生活する人と人、人と産業を繋ぎ合わせる役割を担い、人々が調布のまちにより親近感と愛着感を感じ、自然と調布の産業を利用していくことが、このまちの活性化を図ることと考えます。

地域の産業を営む方々と共に、人々がその商売を通じて調布のまちを誇りに思ってもらえるように、人々の笑顔を望み、地域ぐるみの響き合いを仕掛けることが、私たちが行うべき産業経済活性化のための運動だと確信します。

 

 

 

 

【青少年健全育成】

子ども達の笑顔を望み、「相手を想う心」を伝え「心の教育」を行う

 

青少年をとりまく様々な問題は、教育・環境・人間関係・家庭・社会の在り方などの要因がありますが、この問題は、国・学校・家庭・地域の全てが当事者として最も重要視して取り組むべき問題だと考えます。なぜなら、その青少年たちは将来の社会を担う、最も大切な宝だからです。

私が、青少年の問題で最も衝撃を受けるのは、青少年の自殺者の数です。その人数が小学生まではごく少数であるにも関わらず、中学生から急激に増え、未来ある尊い命が、自らの意思により失われています。そしてその数は、世代を追うごとに急激に上がり続けます。つまり、自己が確立し、社会との関係性を築く年齢からこのような状態が生じてしまっているのです。これらと同様の推移が多くの青少年問題にも見られます。

青少年問題について、しっかり見つめなければならないのは、社会を造っていく私たちの世代のはずです。どのようにアプローチをしていかなければならないかは、調査・研究をして見定めなければなりませんが、私は自殺者の数と逆に小学生で最も多い、「同世代によるいじめ」にその要因を解く鍵があるのではないかと思います。

青少年たちの未来を創る私たちの行うべき運動は、学校や地域、親の方々と手を取り合い、全ての大人がこの問題の当事者であることを自覚して、青少年の心の状態に目を向けこと。そして、青少年が社会との関係性を築き始める大切な時期に、「人を想う心」の大切さ伝える「心の教育」を行うことだと考えます。

 

 

人材育成

経験を通じて、自分自身のリーダーシップの在り方を学び得る

 

青年会議所運動には、様々な経験・事業を通じて組織の在り方とリーダーシップを学び得る機会が多くあります。

私は、組織において最も大切なことは、「組織は人であり、そこに属する人の心」であると感じています。

リーダーシップとは、一つの方向性のもとに組織を有機的な存在とする事だと考えます。そのためには、そこに集う人々の輝く能力を如何にして引き出し、活かすかにあります。相手の心が何らかの要因で動かされ、自らの意思で行動した時にこそ、その人の輝く能力が発揮されるのだと考えます。しかし、人の心を動かすことや、人の気持ちを引き出すためのリーダーシップの在り方に答えはありません。リーダーシップのとり方は人それぞれであり、人それぞれの貴重な経験と考え方により、自分なりのリーダーシップの在り方を見出していくのだと考えます。

 

人は、人との出会いと経験によって最も成長します。特に困難な状況に直面した時、人に助けられ成し遂げた時こそ、相手への感謝の気持ちと共に、その人にとっての最も大きな成長が待っています。青年会議所運動における「社会開発」と「指導力開発」の両輪は、正にその関係であり、その成長を得た「人財」が、卒業後も地域においてリーダーシップをとり、まちづくりをおこなっていく中でも貴重な「財産」となることと確信します。

 

2012年度は「指導力開発」に特化した委員会は設けません。経験を通じて学び得る、自分自身のリーダーシップの在り方を学ぶことを、各委員会も含む全ての組織運営において追求をしていきます。事業においても、人との関わりの中から事業をつくり上げることを重視し、「経験から成長を得る」事を大切にし、全ての事業を創り上げて参ります。

 

 

【人との響き合いから生まれるチカラを生み出す】

調布JCの全ての仲間との響き合いから生まれた想いを、社会に対して発信し、伝播する

 

公益社団法人調布青年会議所の活力の源はメンバー(仲間)であり、メンバーが響き合いながら紡ぎ出す事業により生まれます。その公益的な事業を生み出す「委員会」こそが、調布JCが最も大切にすべき、根幹だと考えます。メンバーの活力が低くなり、各委員会の活力が低下すればLOMは衰退し、青年会議所運動における「社会開発」と「指導力開発」を成し得なくなります。それは、青年会議所の目的である「明るい豊かな社会の実現」と 「社会の前向きな変化の創造」が成し得なくなることを意味します。

2012年度は、調布JCがより力みなぎる運動体となるため、一つ一つの委員会が機能し、委員会内で人と人が響き合う関係が生まれるように、組織の環境を整え、各委員会の一つ一つの会議への参加率を上げることに全力を尽くします(70%以上)。各委員会の響き合いから派生する、調布JCの全ての仲間との響き合いを引き出し、その結果として、私たちの想いを社会に対して発信し、伝播してまいります。

 

 

【会員拡大】

可能性に満ち溢れた共に歩む仲間を増やす

 

青年会議所は40歳での卒業という仕組みを抱え、LOMの活力を維持し、次年度以降へと引き継ぐ為、会員拡大はその年度毎のLOMの大切な使命です。

調布JCにおいては、本年度は6名の卒業生を送り出しますが、最も着目すべきは2013年度と2014年度に、今の調布JCの中核を担っている多くの経験豊富な人財を卒業生として送り出すことにあります。

青年会議所は単年度制により、常にメンバーが入れ替わり、活力と可能性を維持し続ける団体です。しかし青年会議所が、まちに対して担う本来の役割を引き継ぐ為には、多くの人との出会い、経験を積み重ねる時間が必要です。

本年度は2年後・3年後を見据えて、調布JCの中核を担う、共に歩む仲間を15名以上拡大する事を目指します。そして、LOM全体で人との響き合いの中からの成長を引き出し、青年会議所が担うべき役割である可能性に満ち溢れた「人財」を、地域の為に育成してまいります。

青年会議所にとって、JAYCEEとして同じ志を有する仲間を増やす「会員拡大」は、重要な「まちづくり」運動の一つです。その仲間(人財)が地域を愛し、社会から必要とされる「人財」となることが、私たち青年会議所の責務なのです。

 

【おわりに】

 

私は、公益社団法人調布青年会議所に入会し、多くの人と出会い、かけがえのない様々な経験を得ることが出来ました。今、私が思うのは、青年会議所に入会していなければ、今の自分はないということです。

青年会議所の理想である「明るい豊かな社会の実現」の為の運動を通じ、同年代の優れた考えと行動力を持った尊敬すべき人と出会い、歯を食いしばりながらも取り組んでいる仲間を見て己が感化され、仲間からの期待を感じることが出来たから、頑張ることが出来ました。支えてくれる仲間がいたからこそ様々なことに挑戦をし、その経験から学び、私は今の自分と出会うことが出来ました。

そんな私が、2012年度公益社団法人調布青年会議所の理事長をさせて頂くにあたり、皆様に育ていただいた御恩に報いる為に、調布JCが 更に「人と人が響き合う組織」となることをお約束させていただきます。

公益社団法人調布青年会議所は情熱と優しさと行動力をもった熱き団体です。そのかけがえのない力を活かすために全力を尽くすことを約束し、人を想う心を大切にした、人と人が響きあい個々が成長する組織を目指し、最高の2012年度を創り上げるために、最高の仲間と共に全力で駆けぬけてまいります。